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性同一性障害(GID)とは。三つの診断基準について経験から紹介します

よく性同一性障害とトランスジェンダーが同じものと混同されがちですが、トランスジェンダーとは「生まれたとき持っている性に対して社会で認識されている役割と同様の基本的な性役割に収まらない傾向」といった広範囲での意味合いがあり、性同一性障害(GID)は「性別に違和感を持つ状態で、出生時に割り当てられた性別とは異なった性の自己意識を持っており、自らの身体的性別に持続的な違和感を持ち、自分の一致する性別を求めて、時には身体的性別を自分の思っている性別に近づけるために医療的行為を望んでいる状態」とされています。
性同一性障害は「心と身体の性別を一致させたい」という思いを持っている場合に使われます。
日本では精神障害と医療的に認められた場合のみ使用され、精神科医の診断が必要とされます。
私の経験から性同一性障害の診断基準をご紹介します。
診断は三つのステップで行われます。
自分の「生物学的性(SEX)」を決定するため、染色体検査・ホルモン検査・内性器、外性器の検査」が行われ、生物学的性別が診断されます。
続いて「生育歴・生活史・服装・これまでの言動・人間関係・職業」などに基づいて、性別役割状況がどのようなものかを問診され「ジェンダー・アイデンティティ(心の性)」を決定されます。
最後が最も重要で、「生物学的性別とジェンダー・アイデンティティが不一致である」ということを明らかにしなければいけません。
性同一性障害の診断基準は、十分な経験を持つ精神科医2名の診断によって確定されます。
万が一両者の診断が一致しない場合には、3人目の精神科医の診断が必要とされるのです。
こうして初めて「性同一性障害」と認定されます。